今年も猛暑ですね。私の住む名古屋も体温を超える気温が当たり前となってきております。
本コンソーシアムで実施しているアンケートでも、マルチコア利用はほぼ当たり前になって来ています。一方、マルチコアの使いこなしが出来ているかというと、まだまだという状況の様です。「マルチコアを使ってしばらく経つが、正直あまりよく分かっていないけど、今更基本は聞けない。。」、「分かっているつもりだが、正直自信はない。。」という方も少なくないのではないでしょうか。そんな皆様に少しでもお役に立てれば、ということで本コンソーシアムではYouTubeにEMCチャンネルで基本のお話を紹介してきましたが、今回もう少し詳しく、図なども踏まえて「マルチコアの基本」を紹介するブログ記事シリーズを始めました。このシリーズでは、マルチコア・メニーコアとは、マルチコアの種類、マルチコアと電力や性能の関係、シングルコア上のソフトウェアからの移行など、基本的な用語や考え方を説明しています。
例えば、第1回ではマルチコア・メニーコアとは何かについて説明しています。第10回、第11回では、下の図のような例題をもとにマルチコア上でのソフトウェア性能見積の基本と難しさについて紹介しています。第12回では同じ例を使ってシングルコア上のソフトウェアからの移行の基本について説明し、第13回ではそのようなソフトウェアの資産性や再利用性の確保、第14回ではマルチコアに移行するときのルールについて動画コンテンツを用いて紹介しています。
●第一弾:マルチコアって必要なの?
●第二弾:マルチコアと電力の関係
●第三弾「シングルコアの限界」
今年度も組込みマルチコアサミット2023開催致しました。ご参加いただいた方々には感謝申し上げます。
■開催場所:パシフィコ横浜 ノース304会場
●プログラム及び講演資料ダウンロードは こちら(Events)をご参照ください。
今後のプロセッサの性能向上はメニーコアを含むマルチコアに依るところが大きいことは明らかです。しかしマルチコアプロセッサはアーキテクチャの自由度が高く、各種ツールやプラットフォーム支援が重要です。様々な並列化手法、ライブラリ、ツールを組合せるには様々な知見が必要であり、システムベンダから半導体ベンダまで、すべての関連技術の協働が必要となります。組込みマルチコアコンソーシアム(EMC)では、関連業界で協力・連携し、(1)
活用支援、(2) ビジネス推進、(3)市場の活性化貢献を実現することで、マルチコア技術の組込みシステムでの活用を促進します。
SHIMは米国に拠点を置く非営利の業界団体であるMulticore Associationで策定されているマルチ・メニーコアハードウェアのアーキテクチャ情報をツールに提供するための標準インタフェースです。SHIMの仕様はhttp://www.multicore-association.org/workgroup/shim.phpにて無償公開されています。
また、SHIMを利用する際に有用なツール群をオープンソースで開発しているOpen SHIMもgithubに公開されています。
SHIMおよびOpen SHIMともに、本コンソーシアムのメンバ企業がその策定と開発に携わっています。
一般社団法人 組込みマルチコアコンソーシアム
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